膝の水を抜くかどうかを判断する3つのポイントと膝水を抜いた経験談

膝の水

ぜったい迷うよね!?初めて膝に水が溜まった時。

膝の水を抜いた方が良いのかどうか。膝に風船が入っているような変な感覚があれば、間違いなく膝に水が溜まってるでしょう

膝を踏み込もうとすると膝のお皿がグニュっと横にズレる感覚がある時も、膝に水が溜まっています。

私が初めて膝に水が溜まった時、こんな感じでした。

  • 膝が腫れて曲がらない。
  • 階段を両足で昇降できない。
  • 膝が熱を持っている
  • 踏み込めない
  • ぼわんとした鈍い感覚がある

膝に水が溜まるなんて初めての経験で、何かと迷いました。膝の水を抜くべきか、そのまま様子を見るか。結局、整形外科を受診して膝の水を抜く施術を受けました。

膝の水、抜かなくて良かったのでは?と、いま振り返って思います。

膝の水を抜く・抜かないの判断は、お医者様の見解によって大きく分かれます。すぐに水を抜きたがるお医者様もいますし、水は抜かずに様子を見ながらリハビリでの改善を重視するお医者様もいます。

最近では、「できるだけ膝の水は抜かない」というのが治療のスタンダードになりつつあるそうです。ただし、膝の水を抜いたほうが良い場合もあるとのこと。その判断には3つの基準があると教わりました。

膝の水を抜くか否か 3つの判断基準

 

膝に水がたまったら冷やす

1.膝に水が溜まり、腫れあがって日常生活に支障が出る

膝の水はむやみに抜かない方がいいです。

水が溜まる=炎症が起きている

膝に炎症が起きた時、炎症部分を冷やすため・炎症部分を守るために水が溜まるんです。膝に水が溜まると違和感や不安感が大きくて「水を抜いてすっきりしたい!」という心境になります。

お医者様によっては「水が溜まったらすぐに抜いてヒアルロン酸注入!」という方針の方もいるでしょう。

でもちょっと待ってください!

なぜ水が溜まるのか?何のために膝に水がたまったのか?

その原因を調べることなく、安易な気持ちで「水を抜く」のは危険です。
“安易に膝の水は抜くべきではない” と私は思います。

なぜなら、水を抜いた途端、膝の腫れが引いて動ける様になるからです。動ける様になると、膝に負担がかかります。

そして炎症を繰り返し、再び水が溜まることになります。

膝の水を抜くのは『腫れあがって日常生活に支障が出る場合だけ』にするべきです。

2.急に両方の膝が腫れだした

膝を痛めて膝に水が溜まる場合、炎症の原因が収まれば水は引いていきます。しかし、内科的なトラブルが起こった時にも膝に水が溜まることがあるそうです。

そ傷からばい菌・雑菌が侵入して炎症を起こして腫れることもあります。また、リンパ節に炎症が起こった場合(特に膝の場合は足の付け根のリンパか膝裏)も両方の膝が腫れることがあるらしい。

人間って、一番痛い場所に意識が集中すると、二番目の箇所には意識が及ばないことが良くあります。片方の膝だけに意識が集中して、もう片方の膝の腫れには気が付かない・・・そいういう事案も多いそうです。

急に膝が腫れだした場合は、気を付けて両方の膝をチェックしてみた方が良さそうです。

『両方の膝が腫れている場合は、膝の水を抜いてから様子を見る』のが良いかもしれません。

3.膝以外の関節に痛みがある

膝が腫れて水が溜まった場合、他の関節に痛みや腫れがないかに注意してみてください。

私の祖母は関節リウマチを患っていましたが、最初は膝の腫れから症状が始まりました。

手指の関節や手首、両足首などの可動域が急に悪くなったりしていませんか?もし家系的にリウマチが気になる人は、病院でリウマチの検査をしてもらうべきだと私は思います。

ちなみに私は、毎年の健康診断の際にオプションでリウマチの検査もしています。

膝以外の関節に痛みがある場合は、内科的なトラブルを抱えているかもしれない。内科を受診してみては?

 

上記3つの項目に当てはまる場合、すぐに信頼できる整形外科または総合内科で診てもらうことをオススメします。

続いて膝水を抜いた私の経験談です。何かご参考になれば。

膝の水を抜いた体験談

「チクっとするだけだよ」

お医者様は、簡単に言いました。
でも実際は違いました。

針を刺したあと、グググっと奥まで押し込まれ、グリグリとかき回されるような感じ。鋭い痛みと鈍痛が交じり合い、何ともいえない不快な状態。

抜いた後はヒアルロン酸の注入。局所が膨れ上がるような嫌な感覚。

私の場合、約100ccの膝水を抜いたのですが、色は黄色でキラキラした欠片は見えませんでした。(軟骨がすり減っている場合、抜いた膝の水内でキラキラ光るらしい)

あまりの痛さに声をあげてしまいましたが、

先生:
「そんなに痛くないはずです!」

キツく言われてしまいました。

いや、すごく痛かったんです!

※後日談ですが、お医者様によって痛みはかなり左右されるそうです。(上手いお医者様選んでください)

先生:
「あと5回やるので、また来週の同じ日に来てください。」

経皮吸収型鎮痛剤(シップ)と痛み止め(ロキソニン)を処方されました。

私:
「どうしても水は抜かなければいけないですか?」

先生:
「安静にしていられるなら抜かなくても大丈夫です。安静にできないんでしょう?」

怪訝そうな目で言われてしまいました。

膝の水を抜いたあとは、1~2時間、鈍痛が引きませんでした。

しかし水を抜いた瞬間から、あれだけ腫れて曲がらなかった膝がスイスイ曲がるし階段の上り下りも楽々になりました。

膝の水を抜いて1週間後、また水が溜まってきた

時間と共に、また膝に水がたまり始めました。水が溜まってくると膝が曲がらなくなり、熱感を帯びてきます。

そして太ももまで腫れた感じがしてきます。膝裏も痛くなってきます。見た目以上に本人的には「腫れている」と感じていました。

膝の水が溜まった画像
※膝水抜いた1週間後の写真

もうあんな痛みを経験するのは嫌だ!
あんな怖い思いをして膝水を抜くのはもうこりごり。

膝の水は抜かなくても引いてくるのか?

疑問がわきあがってきました。「膝の水は安易に抜かない方が良い」という理屈はよく勉強したつもり。

炎症が起こるから水が溜まる。
水を抜いても炎症が治まっていない場合、またすぐに溜まってくる。

これがいわゆる、「癖になる」と言われる理由です。

では、膝の炎症を抑える治療に重点を置くとして。

この溜まった膝水は、放置しておいても引いていくのか?

はい。時間はかかりますが、引いてくるんです!

膝の炎症が収まれば、膝水は引いてくるんです。

ただ、すぐには引きません。ジワジワと引いていく感じです。

再び炎症を起こしてしまうと、膝に水が溜まりはじめます。

  • どこに行くにも氷を持参して時間があればアイシング
  • 日常生活で膝に負担がかからないようにする
  • サポーターやテーピングで膝の皿を固定して負荷をかけないようにする

 

冷やして炎症の進行を抑え、膝に負担がかからない様に生活する。

膝の水が引き始めた2週目

膝の水を抜いてから2週目。少し膝の水が引き始めました。

水が溜まって腫れた膝

やはり水が引き始めると、見た目も変わります。
ぼよーんと膨れているように見える時、相当膝に水がたまっているのだと思います。

膝の水を抜いて17日目 やっと腫れが引いてきた

右膝の水を抜いてから2週間と少し。
階段の上り下り時に、多少の不安感はあるものの、その他の日常生活に差支えが無くなってきました。
今になって振り返ってみると、「水が溜まって腫れてる時は本当に足が曲がらない」。

膝の水が引いてくると、腫れがひくので膝が曲がるようになるんですよね。

膝に水が溜まるのは「体の防衛反応」。これ以上炎症をひどくさせないように、水をためて動きを制限させようとするんでしょう。

腫れが引いてすっきりしてきた膝

日常生活で膝を使わないようにすることで、どんどん足の筋肉が衰えてしまいます。

膝の不安感が収まった頃から、少しずつですが脚の筋肉を積極的に使うように心がけています。
ただし、膝に直接負荷がかからないようにすることが大事です。

膝の水が引いて腫れも引いてきた膝

一番腫れていた頃の右膝

一番腫れていた頃の右膝

最初、一番腫れている頃(写真下)と比べると、改善しているのは一目瞭然ですね。

膝の故障と上手くつきあっていくためのアドバイス

では、膝水を繰り返さないためのアドバイスを記しておきます。

【膝水が溜まった時のホームケア】

  • ハムストリングスの柔軟性を高める(ストレッチ)
  • 太ももの筋肉の強化(膝への負担を軽減)
  • 荷重をかけずに膝を良く動かす(故障個所の修復)
  • とにかく冷やす(アイシング)
  • むやみに膝の水は抜かない
  • 不安感にはサポーター、テーピング
  • 膝周りの筋肉を緩める(マッサージ)

膝の故障(原因の特定)にはMRI撮影が必須

膝の故障(原因の特定)をするには、MRI撮影が不可欠です。レントゲンだけで確定診断はできません。

私も膝水を抜く時にレントゲン撮影をしました。「骨には異常ない」という診断結果でした。しかし靭帯などの損傷はMRIでないとわかりません。

膝水が引かない、何度も膝に水が溜まる方は、MRIで炎症の原因を突き止めることが大切です。

膝の炎症を放置すると、

・軟骨がすり減る
・軟骨は修復不可能
・膝が変形して歩行困難になる

単なる膝の炎症・故障だと自己判断せずに、きちんと原因を把握するのが大事ですね。

膝の水が溜まる原因は様々です。外科的な炎症や刺激によるものだけではない可能性もあります。

安易に「膝に水が溜まったから抜く」という判断をせずに、しっかり色々な方面から自分の体と向き合って検討してみてください。

膝が悪いと生活のクオリティが下がります!

日常生活にテーピングを取り入れる

サポーターは急性期の炎症時には必ず必要となるアイテムですが、落ち着いたらサポーターはやめておきましょう。

どんどん筋肉が落ちてしまうらしいです。サポーターではなくテーピングで膝まわりの筋肉を補強するようにすれば良いと思います。

使いやすい、キネシオテープをお勧めします。
伸縮性がありムレにくく使いやすいです。
キネシオロジーテープ
株式会社ニトムズのキネシオロジーテープ

カラーのキネシオテープもあるんですね。
肌色よりオシャレでいいかも。


KINESYS

膝を固定するキネシオテープの貼り方

膝のお皿を固定するように貼ります。
キネシオテープの貼り方

太ももから膝下にかけて貼る長さにキネシオテープを
はさみでカットします。

真ん中あたりまで中央に切れ込みを入れます。
キネシオテープの張り方

キネシオテープの台紙は手で簡単にちぎれます。
キネシオテープは手でちぎれる

太ももの部分から貼っていきます。
太ももからキネシオテープをはる

引っ張れば強度が高くなりますが、
少し”張る”ぐらいで丁度いいと思います。
あまり引っ張りすぎないのがコツ

お皿を両側から動かないように固定する感じです。
膝の皿が動かないように固定するイメージでテーピング

出来上がり。
膝のテーピング完成


キネシオロジーテープ
日東メディカル ニトリート キネシオロジーテープ ベージュ 足・腰用 50mmX4m NKH-BP50 1巻
 

キネシオテープは、たまにかぶれる人がいるので、最初は注意して使用した方が良いです。特に剥がす時、ゆっくり皮膚から押し剥がすとかぶれにくいです。

キネシオテープの貼り方は、youtubeで検索すればたくさん見つけることができます。

あと、膝の負担を軽減するためには、体重のコントロールも重要になってきます!体重が増えると、膝への負担が増大します。

膝の関節にかかる負担は?

ひざの痛みや、ひざに水がたまる原因は「関節の炎症」です。ひざに負担がかかると、炎症を起こすリスクが高くなります。

体重が減れば、膝にかかる負担が減るので、関節の軟骨がすり減ることによる炎症を抑えることができます。例えば。階段の上り下り時に、どれぐらいの負担がかかるか見てみましょう。

階段の上り下りで膝かかる負担は?

階段の上り下り時は特に、膝の負担が大きいです。体重の3.2~3.5倍もの負担が膝にかかるんですって!

膝の関節にかかる負担の計算

体重が増えれば負担も増えます。肥満体型の方は特に、膝への負担を考えると減量したほうが良いです。

膝の炎症を繰り返さないために、自分の体と向き合うことも大切です。

おわりに

膝に水が溜まったから抜くという、安易な治療を続けることで様々な弊害が起こります。膝水を抜くと、急に楽になって普通に動けてしまうので、炎症を繰り返すことになりがち。

なぜ膝に水が溜まったのか?そこをしっかりと考えて、「膝に水が溜まらないようにすること」が大切だと思います。

膝水を繰り返さないためには、筋トレとストレッチが有効であり、負担を減らすために体重を減らすことも重要です。

膝水を抜く治療を繰り返しているうちに、膝が外側に変形しはじめたら注意が必要です!